
2022年製作のフランス映画。第79回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品作品。Netflixで配信中。
まず、映画冒頭の約11分間の長回しによる緊迫感溢れる映像は鳥肌もの。CGだのなんだのに慣れ始めたHC君には衝撃的でした。
物語はアルジェリア移民の14歳の少年が、警察官のユニフォームを着た男たちに殺されたところから始まる。真相追及を約束する当局の演説が行われるさなか、少年の兄で三男にあたるカリム率いる暴徒が、復讐のために警察を襲います。その晩、すぐに警官隊がスラム街に突入するが、カリムたちは火炎瓶で応酬し、街はカオスと化し・・・
フランスというとお洒落で素敵な国っていうイメージがありますが、その裏側を描いた作品でフランスの現状・現実を描いていると感じました。
ちなみに、本作は同じくフランス映画で、第72回カンヌ国際映画祭審査員賞、第45回セザール賞では作品賞など4部門を受賞した「レ・ミゼラブル」と対になった作品になっています。「レ・ミゼラブル」を撮ったラジ・リ監督は作品を警察側から描いていますが、本作の監督ロマン・ガヴラスは警察から加害を受けた被災者側から描いています。
この二人は幼馴染らしく、色々と意見交換しながら本作を作り上げたらしい。いい関係性ですね。ラジ・リ監督の「レ・ミゼラブル」も観たくなりました。
フランス映画も、本作を見る限り変革を迎えている感じがしました。
この記事へのコメント
pn
mutumin
リュカ
フランス映画って男と女ってイメージだから
こういうのもあるのかって驚きました。
親知らず
こっちも号泣なのかな?
paulo
ヨーロッパはしばらくはこの映画のような事が現実としてが続きそうですね。
溺愛猫的女人
HOTCOOL
民衆の間では現役なのかも。
HOTCOOL
格差がかなりあるようですよ。
HOTCOOL
そうそう、フレンチシネマって男と女が愛を囁き合うって感じですよね。けど、ギャング映画なんかも昔は盛んだった記憶があります。
HOTCOOL
こっちは全くの別物です。
HOTCOOL
ご友人がフランスにいるだけあって、内情に詳しいですね。
HOTCOOL
コメントありがとうございます。
フランスにも光と影があることをこの映画で知りました。
tommy88
受賞者の多くがNetflixに謝辞を述べていました。
そういうことなのかと、時代の変化に驚いています。
そして、アジアの民が受賞する多さ、時代の変化ですね。
HOTCOOL
エブエブ観たけど???でした。
作品賞の基準も変わってきたかな・・・