
自分の性別に悩む8歳の子どもを描いた本作は、第73回ベルリン国際映画祭で、主演のソフィア・オテロが史上最年少の8歳で最優秀主演俳優賞を受賞したスペイン映画。
ちなみに、ベルリン国際映画祭は、2020年に男優賞・女優賞を廃止し、性別区分のない主演俳優賞、助演俳優賞を新設したらしいです。
主人公アイトールを演じる主演ソフィア・オデロがスクリーンに登場したとき、女の子が性別に悩む話かなっと思いましたが、アイトールは男の子ということで(設定で)、若干頭が混乱しました。ただ、見た目で男の子だの女の子だの思っている時点で、HCくんもまだまだだなっと反省してしまいました。
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物語は、夏休みにフランスに住む一家が母親のアネ(パトリシア・ロペス・アルナイス)の実家があるスペインに向かいます。
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3人の子供の末っ子アイトール(オテロ)は、男性的な名前が嫌でココ(スペインでは坊やという意味)と呼ばれることに反発し、母親は対応に迷っていました。また、この母親も色々葛藤があって、それが上手く作中に描かれてました。
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叔母の養蜂場でミツバチの生態を知ったアイトールは徐々に心を開いていき、初めて女友達ができたりもします。※ミツバチは多種多様だそうだ。
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監督・脚本を手がけたエスティバリス・ウレソラ・ソラグレンが映画の舞台に選んだのは、自身の出身地でもあるスペイン領バスク地方。この地域はフランス領にもまたがっているらしく、作品のテーマとリンクする感じもして興味深かったし、美しい風景に心奪われましたね。
しかし、主演のソフィア・オテロ、子どもが抱える不安や心の機微を繊細に表現し、演技初経験とは思えないほど輝いていましたわ
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.seesaa.jp/images_e/140.gif)
解説:自分の性自認に迷う子どもの葛藤と、寄り添う家族の姿をつづったスペイン発のヒューマンドラマ。
夏のバカンスでフランスからスペインにやって来た家族。8歳のアイトールは自分の性自認が分からず、違和感と居心地の悪さを抱えて心を閉ざしている。母はそんなアイトールを愛しながらも、向き合い方に悩んでいた。ある日、叔母が営む養蜂場でミツバチの生態を知ったアイトールは、ハチや自然とのふれあいを通して心をほどき、ありのままで生きていきたいという思いを強めていく。
オーディションで選ばれた新人ソフィア・オテロが主人公アイトールを繊細かつ自然に演じ、2023年・第73回ベルリン国際映画祭にて史上最年少となる8歳で最優秀主演俳優賞(銀熊賞)を受賞。スペインの新鋭エスティバリス・ウレソラ・ソラグレンが長編初監督・脚本を手がけた。
この記事へのコメント
mutumin
リュカ
そういう時代を生きてきちゃったからね(笑)
でもオバサンになってきたら、性別は正直関係なくなってきたww
人間と好きか嫌いかみるようになったww
PauloBR
親知らず
生まれたての赤ちゃんも男女の違いはオムツを取らないと分からない。
その中間の世代だけ男女の区別をされるんですよね。
その区別ってどういう意味があるのかなと思わされる映画ですね。
結婚しなきゃ男女の区別は無く仕事出来る。
しかし女性は途中で妊娠出産育児でキャリアの中断がある。
スポーツ競技ではやはり男性の方がフィジカルは上回っている。
スポーツ界では女性として登録したい元男性の扱いが難しい。
その2つの問題をどうするかがキーポイントでしょうね。
pn
HOTCOOL
いや、女の子なんですよ。作品の中で男の子を演じていて、自分の性に悩む、という難しい演技を見事にやってました。
HOTCOOL
昭和世代は難しいところがあるかもね。
ただ、理解はしたいし応援もしたい。
HOTCOOL
スポーツは難しいですよね。もうひとつ、カテゴリーを増やすのもアリかも。
HOTCOOL
私は同性婚や性別変換など、人間の自由・権利だと思います。もう、昔ながらの価値観は通じませんよね。
HOTCOOL
おっしゃる通りだと思います。
まずは、人を見る人権を守ることが大切ですよね。
tommy88
と、長くなりました。
HC君が見てから1年。予備知識なしで見たから、貴殿と同じくさわりたいなぁとか危険な目線で見ておりました。しかし私のえらいところは、「これは子どもの内面の問題で、外界の第一接点である両親との壁」を描いた作品だと知り、ボクの純真で見ちゃいました。いい映画でしたわ。ずっと女の子がボーイッシュに振る舞っていると勘違いするほど、可愛い子でしたね。