
本作は第76回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドール、第81回ゴールデングローブ賞で脚本賞と非英語作品賞を受賞、第96回アカデミー賞では作品賞を含む5部門にノミネート。
ストーリーは、人里離れた雪山の山荘で、男が転落死します。見つけたのは視覚障害のある息子。作家である男の妻に殺人の嫌疑がかけられます。

映像での事件の振り返りを交えながら、法廷での検事と弁護士そして妻と事件の鍵を握る息子の心理合戦は見応えがありましたね。
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また、サスペンスという切り口で家族ドラマを演出している感じがしました。このスリリングな法廷劇で家庭内、夫婦間、親子関係にメスが入り、まさに”解剖”されていく流れは緊迫感、緊張感満載でした。
ちなみに、本国フランスでは動員130万人超えの大ヒットを記録しているそうです。その理由もわかりましたね。
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解説:これが長編4作目となるフランスのジュスティーヌ・トリエ監督が手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で最高賞のパルムドールを受賞したヒューマンサスペンス。視覚障がいをもつ少年以外は誰も居合わせていなかった雪山の山荘で起きた転落事故を引き金に、死亡した夫と夫殺しの疑惑をかけられた妻のあいだの秘密や嘘が暴かれていき、登場人物の数だけ真実が表れていく様を描いた。
人里離れた雪山の山荘で、視覚障がいをもつ11歳の少年が血を流して倒れていた父親を発見し、悲鳴を聞いた母親が救助を要請するが、父親はすでに息絶えていた。当初は転落死と思われたが、その死には不審な点も多く、前日に夫婦ゲンカをしていたことなどから、妻であるベストセラー作家のサンドラに夫殺しの疑いがかけられていく。息子に対して必死に自らの無罪を主張するサンドラだったが、事件の真相が明らかになっていくなかで、仲むつまじいと思われていた家族像とは裏腹の、夫婦のあいだに隠された秘密や嘘が露わになっていく。
女性監督による史上3作目のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。脚本はフラー監督と、そのパートナーであるアルチュール・アラリ。主人公サンドラ役は「さようなら、トニー・エルドマン」などで知られるドイツ出身のサンドラ・ヒュラー。第96回アカデミー賞でも作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞の5部門にノミネートされ、脚本賞を受賞した。
この記事へのコメント
mutumin
pn
青山実花
最近、ちょっと劇場に行けてなくて、
古い邦画ばかり観ているので、
そろそろ新作を観ようかな^^
親知らず
日頃から周囲の人には優しく接していないと、介護してくれる人はいないという現実に驚愕です。
PauloBR
状況証拠どう固めるかがポイントでそれが弁護士の仕事という事でしょうね。
もぐ
第一発見者を敢えて視覚障害のある息子にしたのは、どういう意味(仕掛け?)があったのか気になります。
HOTCOOL
見応え満載でした^^
HOTCOOL
R指定ですね。この作品は何だったかな?
HOTCOOL
久しぶりに新作映画にGO!です^^
HOTCOOL
人への感謝、思いやり、優しさが大切ですね。
HOTCOOL
今、日本のドラマで殺人犯も無罪にする弁護士ドラマが高視聴率です。
HOTCOOL
法廷でのシーンは緊迫感がハンパなかったですね。
第一発見者を視覚障害のある息子にした意図はわかりませんが、よりミステリー感とこの犯罪の不可解感そして多様性を出したかったんだと思料します。
tommy88
曰く
特に、映画内で登場する口喧嘩は、今まで見てきた映画の口喧嘩の中でもずば抜けて見応えのある、喧嘩でした。
HOTCOOL
流石ですね。
tommy88さんの教育方法に頭が下がります。私は娘との距離が開きっぱなしです。