
子供の頃、NHKで放送されていた、辻村ジュサブローさんによる人形劇「八犬伝」が凄く面白く印象的で今でも心に残っています。
そこで繰り返しアナウンスされていたのが「仁義礼智忠信孝悌」。
儒教の考えの基となる八つの徳目で、
仁:人を思いやり、慈しむこと
義:正義を意味する
礼:礼儀をわきまえ、作法や礼節を学ぶこと
智:智慧を意味する
忠:主君に対する忠誠を意味する
信:真実や信頼を意味する
孝:親孝行のこと
悌:年長者には敬意を表して仕えること
過去そして現在の自分にどれだけ当てはまるんだろう?と改めて考えてしまう言葉ですね。
さて、本作。
原作は山田風太郎の「八犬伝」ですが、大元は江戸時代の作家・滝沢馬琴が半生をかけて書き上げた、大ファンタジー。

本作は滝沢馬琴の創作活動を描いた”実”パートと八犬伝物語の”虚”を交差して描いた、前代未聞のエンターテイメント超大作に仕上がっていて面白かったですね。
滝沢馬琴を演じるのは、名優・役所広司。その馬琴に絡んでいく友人・葛飾北斎に、内野聖陽が演じています。この演技上手の俳優2人の丁丁発止の演技合戦も見所がありました。
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八犬伝という、日本の長編伝奇小説の古典を読んでみたくなりましたね。
解説:山田風太郎の小説「八犬伝」を役所広司主演で映画化。里見家の呪いを解くため運命に引き寄せられた8人の剣士たちの戦いをダイナミックに活写する“虚構”パートと、その作者である江戸時代の作家・滝沢馬琴の創作の真髄に迫る“実話”パートを交錯させて描く。
人気作家の滝沢馬琴は、友人である絵師・葛飾北斎に、構想中の新作小説について語り始める。それは、8つの珠を持つ「八犬士」が運命に導かれるように集結し、里見家にかけられた呪いと戦う物語だった。その内容に引き込まれた北斎は続きを聴くためにたびたび馬琴のもとを訪れるようになり、2人の奇妙な関係が始まる。連載は馬琴のライフワークとなるが、28年の時を経てついにクライマックスを迎えようとしたとき、馬琴の視力は失われつつあった。絶望的な状況に陥りながらも物語を完成させることに執念を燃やす馬琴のもとに、息子の妻・お路から意外な申し出が入る。
滝沢:琴を役所広司、葛飾北斎を内野聖陽、八犬士の運命を握る伏姫を土屋太鳳、馬琴の息子・宗伯を磯村勇斗、宗伯の妻・お路を黒木華、馬琴の妻・お百を寺島しのぶが演じる。監督は「ピンポン」「鋼の錬金術師」の曽利文彦。
この記事へのコメント
pn
mutumin
夏炉冬扇
獏
青山実花
現代の感覚では、
当てはまらない部分も多いのだなぁと、
拝読していて感じました。
主君(上司)、親、年長者でも、
無条件で尊敬できる人物ばかりではない、
というのが
今の考え方ですものね^^;
しかし江戸時代にこのようなファンタジー小説を
書かれた滝沢馬琴さんは凄いですね^^
PBR
後悔と反省しかないのが残念です。
くまら
ただ、どーしても薬師丸ひろ子が出てた里見八犬伝の印象が濃く
見るの止めちゃいました~
いっぷく
Boss365
「八犬伝」と言えば、NHKで放送していた人形劇も記憶・思い出ありますが、薬師丸ひろ子&真田広之の「里見八犬伝」を思い出します。角川映画だったかな?古典になりつつありますが「未聞のエンターテイメント超大作」の文字あり、面白そうですね!?(=^・ェ・^=)
リュカ
猫に対してならかなりイケるかも!(笑)
hagemaizo
HOTCOOL
そーゆことです^^
HOTCOOL
おっしゃる通りですねww
HOTCOOL
チャレンジに躊躇します(笑)
HOTCOOL
面白い人形劇でしたね(^.^)
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今の日本人がほぼ忘れてしまった、八つの徳目ですね。
世界のトップがこの徳目を遵守すれば紛争もなくなると思いますが・・・
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難しい課題ですね。これを遵守できる人間はいるのかな。。。
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薬師丸ひろ子の八犬伝とは別物でしたね。観たほうが良いかも。
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坂本九さんがかたりだったこと、すっかり忘れてました^^;
「我こそは、玉梓が怨霊~」というフレーズが今でも覚えています。
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今や世界の真田広之さんですね。
エンターテイメント作品は大好物です(^O^)/
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私には当てはまりそうもありませぬ・・・
猫マスターのリュカさんならバッチリかも^^
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推定断定間違いありません!
tommy88
それは恕(じょ)です。
自分が嫌だと思うことは人には決してしてはいけません。
漢文をやっていて好きな個所です。
子曰く「其れ恕か。己の欲せざるところ、人に施すこと勿かれ。」
古臭い中にも真理ありと思っています。
南総里見八犬伝、千葉県ですね。
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恕ですか。
相手を思いやる心を持つことは大切ですね。