【読書日記26/24’】コロナ禍と出会い直す 不要不急の人類学ノート@磯野真穂

磯野真穂著「コロナ禍と出会い直す 不要不急の人類学ノート」を読了。
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結局、あの””COVID-19”コロナ禍”って何だったんでしょうね。
失われた約4年間。
WHOはじめ日本政府も関係機関、研究機関など、未だにオフィシャルな解析、検証、コメントを発表していないのも気になりますね(一般向けにはないのかもしれませんが)。
特に日本の混乱ぶりは今振り返ってみても反省点ばかりでは。アベノマスクなんて訳わかんないものを500億以上かけて作って、いまどこにしまったのかもわからない状態になってるしね( ゚Д゚)
本作はそんな日本のコロナ対応等々について、人類学者・磯野真穂の立場から考察した一冊となっています。フィールドワークから考えているところが面白かったですね。

内容:コロナ禍で連呼された「大切な命」というフレーズ。それは恐らく、一面的には「正しい」フレーズであった。しかし、このフレーズのもとに積み重ねられた多様で大量の感染対策が、もとから脆弱であった人々の命を砕いたのも事実である。そしてその余波は、いまだに続いている。
もちろん必要な対策もあっただろう。しかし、「批判を避けたい」「みんながそうしている」「補助金が欲しい」といった理由に基づく名ばかりの「感染対策」はなかったか。そのような対策が、別の命をないがしろにしていた可能性はなかったか。忘却する前に、思い出す必要があるはずだ。未来の命を大切にするために。
“出会いとは、自分が予想し得なかった人や出来事との遭遇のことを指す。だからこそ、出会いの瞬間、私たちは驚き、戸惑い、右往左往する。2020年冬にやってきたコロナも私たちにとっては出会いであった。驚いた私たちは困惑し、社会は恐れと怒りに包まれた。あれからすでに4年が経過する。人でごった返す繁華街から人影が消えたあの時の風景に私たちはどのように出会い直せるだろう。”
「出会い直し」とは、過去に出会った人や出来事の異なる側面を発見することを通じ、それらとの関係を新たに編み直すことを指す。本書では、コロナ禍のフィールドワークで集めた具体例とともに、「コロナ禍と出会い直す」ためのいくつかの視点を人類学の観点から提供する。現地に赴くフィールドワークを、研究者自らの手でエッセンシャルから「不要不急」に追いやっていいのだろうか。感染予防のためなら、暮らしのほとんどは「不要不急」になるのだろうか。
人間の生とは何か。人類学者が問いかける。

この記事へのコメント

  • mutumin

    翻弄された4年間。やっと今年、毎年行っていた旅行が出来そうです。
    命を大切にする事はとても大事。だけど対策は正しかったのか?と思うと疑問はかなり残る。考えさせられますね。
    2025年01月08日 04:38
  • 夏炉冬扇

    買い物のときはマスクするようにしています。
    磯野姓、こちらにもありますよ。
    2025年01月08日 07:41
  • 本当に失われた4年間だったように感じます。
    官民ともに迷走?していたような。
    2025年01月08日 08:10
  • くまら

    発症はどこなのか?
    原因は?ワクチンの影響は?
    アベノマスクの結果は??
    未だになーんの発表もされて無いですよね~
    2025年01月08日 09:32
  • pn

    またブカン発の流行り風邪出来たらしいぞ(^◇^;)
    2025年01月08日 09:34
  • Boss365

    こんにちは。
    COVID-19やコロナ禍の、何だったんだろう?
    特にワクチン関係の検証・情報が少ないですね。なので流布が蔓延。
    なんとなく、社会全体が「喉元過ぎれば・・・」の状況です!?(=^・ェ・^=)
    2025年01月08日 09:34
  • PBR

    これ以外のほかに見方を話します。
    足りない米国産のワクチンを受け取る順番を待っていたら、金持ち日本国が札束で...列を割り込んで先に持って行ってしまった。
    で、シナ製のワクチンを買って使ったんです。が、意外とこれが効いたんだよね。
    2025年01月08日 09:44
  • リュカ

    ほほー、これは面白そうですね。
    2025年01月08日 13:53
  • いっぷく

    あれだけ不自由な中でも、なんとか現場をとめずに切り抜けようと企業でも学校でもICTの導入が加速化しましたね。コロナが収束してもそのノウハウは残りますから、コロナ前よりも便利になった部分はあるのではと思います。ただ、それがコロナと引き換えに得たものだとしたらその代償は大きかったですね。
    2025年01月08日 14:16
  • HOTCOOL

    mutuminさん

    まーはじめてと言ってもよいパンデミックでしたからね。ただ、検証はしっかりやってもらいたいですね。
    2025年01月08日 17:45
  • HOTCOOL

    夏炉冬扇さん

    私も電車など人混みではマスクしています。
    磯野さん、結構いますね。
    2025年01月08日 17:47
  • HOTCOOL

    獏さん

    確かに迷走という言葉が当てはまりますね。
    2025年01月08日 17:48
  • HOTCOOL

    くまらさん

    なかったことにされそう^^;
    2025年01月08日 17:50
  • HOTCOOL

    pnさん

    シナは半端ないっすね。。。
    2025年01月08日 17:50
  • tommy88

    あの””COVID-19”コロナ禍”って何だったか
    中国の侵略手段でしたが失敗し自国が困ったちゃんになる。
    厚労省の構造的内向き保金室精神が露呈しました。
    自国第一主義が顔を見せ始めました。
    俯瞰して未来に向けて手を打てない国だと分かりました。
    コロナ禍で一気にDX化を進めた台湾、船頭多くして無茶苦茶な日本。
    迷惑な世代が昭和をまき散らして、遅れに遅れる周回遅れ。
    この国に希望がないことを確認する時間でした。
    海外に出て行こうを合言葉に、若者再編が必要です。
    2025年01月08日 17:51
  • HOTCOOL

    Boss365さん

    検証すべき課題はいっぱいあると思いますけどね。
    無駄なお金を使いすぎたから、表に出したくないのかも。
    2025年01月08日 17:59
  • HOTCOOL

    PBRさん

    日本は米国第一主義ですから。
    割り込むのも仕方ありません・・・
    2025年01月08日 18:01
  • HOTCOOL

    リュカさん

    難しかったけど面白かったですよ。
    2025年01月08日 18:12
  • HOTCOOL

    いっぷくさん

    コロナ禍において、気付かされたことも多々ありましたね。コロナ禍において、良かったことはIT化が若干進んだことでしょうか。
    2025年01月08日 18:18
  • HOTCOOL

    tommy88さん

    確かにこの国の脆弱さが露呈しましたね。
    日本の若者の中には天才がいると思います。そういった方を探して抜擢して発想を変えていかないと駄目になりますよね。
    2025年01月08日 18:23
  • skekhtehuacso

    徘徊癖があるワタクシは、コロナの頃が懐かしく思います。
    どこへ行っても、どの列車に乗っても、人が少なくて空いていたのでうれしいかぎりでした。
    ただ、酒が悪者扱いされたのには納得がいきませんでしたけれど。
    2025年01月08日 21:51
  • HOTCOOL

    skekhtehuacsoさん

    コロナ禍のころは空気も澄んで良かったとも言えます。
    たしかに通勤電車もすいていましたしね。
    酒よりも悪者はいっぱいいたのにね。
    2025年01月09日 04:19
  • 親知らず

    少なくともパンデミックの時はどうしたら良いのかを皆で考えたんだと思います。
    今インフルエンザが大流行してますが、手洗いうがいマスクしなくなったんですかね。
    2025年01月10日 00:19
  • HOTCOOL

    親知らずさん

    私はしてたけど・・・
    人間は忘れる動物ですね。
    2025年01月10日 03:46