【読書日記】空芯手帳@八木詠美

八木詠美著「空芯手帳」を読了。
61vD8ZvYWJL._SY425_.jpg
主人公は紙管製造会社に勤める34 歳の女性・柴田。
女性だからという理由で雑用を押し付けられ、上司からモラハラっぽい扱いを受ける日々。
ある日、雑用(コーヒー出し)が面倒になり、はずみで「私、妊娠したんです。」と嘘をついたことをきっかけに、“偽装妊娠”を演じる生活が始まってしまいます。
しかし、その日を境に、上司・同僚が気を遣い始め、柴田の日常は思いがけず快適になり、それまでの空虚な日々はにわかに活気づいていきます。
”偽装妊娠”を会社にもそして何故か自分にも信じさせるために、柴田は出産に必要な体力アップを目指す妊婦のためのエアロビクス=”マタニティビクス”に入会し、そこで知り合った妊婦仲間との交流を通して“産む性"の抱える孤独を知ることに。
そして、妊娠40週目をむかえ・・・
小説の書き出しから衝撃的で、読み進むうちにこの物語のオチはどうなるんだろうって気になって仕方がありませんでした。なんか、途中から柴田が本当に妊娠しているんじゃないかという錯覚も生まれてきました。
少子化、子育て支援が根付かない日本。表面的な制度や配慮だけは整っていく会社、ワンオペ育児や産後うつに苦しむ女性たち。現実をギュッと詰め込んだ一冊だと感じました。
本作は第36回太宰治賞受賞。著者の八木詠美は本作がデビュー作ながら、海外から翻訳権オファーが殺到したそうです。日本の作家、小説も世界に認められるようになってきましたね。

解説・あらすじ:理不尽な雑用、セクハラ、「女」だから演じるろくでもない役回り――
ままならない現実を破壊するのは、私だけの赤ちゃん?
女だからという理由で延々と雑用をこなす人生に嫌気がさした柴田は、偽の妊婦を演じることで空虚な日々にささやかな変化を起こしてゆく。第36回太宰治賞受賞作。

この記事へのコメント

  • kinkin

    nice!
    2025年07月02日 04:50
  • むつみん

    これは面白そうだ!
    2025年07月02日 05:36
  • 夏炉冬扇

    オチはどうなる?全く同じですねぇ。
    暑さご用心。
    クウシンサイというの植えてます。夏野菜。
    2025年07月02日 07:34
  • mayu

    とっぴょうしもない設定ですね。
    落ちはどうなるの??
    2025年07月02日 08:15
  • kenji-s

    なかなか面白い発想ですね、作家には文章を書くのと脚本家や演出家の才能も必要なんですね
    2025年07月02日 08:26
  • Boss365

    こんにちは。
    八木詠美著「空芯手帳」を読了、お疲れ様でした。嘘をついて始まる物語、オチ?〆?結末?が難しいそうですが、面白そうですね。何となく「偽装妊娠」から、現代の働く女性の課題点を浮き彫りにした作品と推測です。女性が共感しそうですが、男性に読んで欲しい小説と感じます。いい切り口・アプローチですね!?(=^・ェ・^=)
    2025年07月02日 08:35
  • Paulo Brazil

    この小説がどのような意図を持って書かれているのか粗筋だけではわかりませんが、日本はいまだに女性差別や軽視をしていると受け取られる可能性があるのでは?
    「海外から翻訳権オファーが殺到した」という事実の裏に答えがあるのかも。
    2025年07月02日 08:37
  • 親知らず

    実際に妊娠したら「ごっこ」では済まない大変さがあります。
    2人分の命を維持していくのは男性にはわかるまい。
    ごっこの結末が気になります。
    2025年07月02日 08:38
  • tommy88

    イギリスの最近の傾向では、日本の女性作家を発掘中。
    やはり何かの胎動を、世界が先に感じ始めているのでしょう。
    この10年で確実に時代や社会の空気が変わりました。
    ずっとフェミニストを偽装してきて、それでもまだまだ未熟。
    女性が長い長い時間、本当に苦しい思いをしたんだなと思うのです。
    アメリカで黒人が人権を回復するまでに抱えた苦痛も同じだったでしょう。
    封じてきたジジイどもは何をクソえらそうにするのか。
    実力も実体もないまま他者を断罪する、無能。
    我が子は美人三姉妹で、しかし女性という差別を受け続けています。
    長女は、欧州には差別を越えた絶対的な区別があると言います。
    フェミニストを偽装しているレベルでは理解できない差別、あるようです。
    くそエラそうに「教える」教師どもも腐っているし、若くても。
    先に生まれただけの先生。
    先を生きていた先生、オレ、ミニスカの菜々緒に赤いハイヒールで踏まれたい。
    それって変態でしょ、いえいえ妄想です。
    一線を越えることなく終着駅に辿り着きそうです。
    妻は絶対に男に生まれ変わりたいと言い、苦しかったんだな。
    妻が男なら、あたいは女に生まれて、男になった妻に抱かれる。
    一線を越えそうな妄想は夏の陽炎、危険信号かな。
    2025年07月02日 09:02
  • pn

    作者は女性?
    2025年07月02日 09:02
  • くまら

    お邪魔しました
    2025年07月02日 09:28
  • ぼん

    ナイスです!
    2025年07月02日 10:12
  • リュカ

    物語のオチ、気になりますよ〜〜
    2025年07月02日 14:20
  • ma2ma2

    太宰賞受賞作ですか
    2025年07月02日 15:10
  • HOTCOOL

    ◆kinkinさん
    nice!ありがとうございます。

    ◆むつみんさん
    面白かったよ!

    ◆夏炉冬扇さん
    空心菜の油炒めは好物です^^

    ◆mayuさん
    ビックリな設定です。
    オチはネタバレになるので言えません・・・

    ◆kenji-sさん
    著者の八木詠美さんは才能あふれる方だと思いました。

    ◆Boss365さん
    お疲れ様です。
    オチ、結末は若干モヤモヤしましたが、全体を通じて面白かったです。確かに男性に読んでもらいたい作品だと思います。

    ◆Paulo Brazilさん
    先進国でも日本の女性活躍、登用は低いみたいですね。もっと、女性の地位向上を図ってもらいたいです。

    ◆親知らずさん
    男性には一生涯わからないと思います。
    女性は偉い!

    ◆tommy88
    長文コメントありがとうございます。
    日本が変わるチャンスは今しかないと思っています。
    今変わらないと世界から取り残されますよね。
    私も菜々緒に踏まれたいです。踏まれた瞬間、いっちゃう自分を妄想しています。妄想万歳\(^o^)/

    ◆pnさん
    女性です。

    ◆くまらさん
    ありがとうございます。

    ◆ぼん
    ナイスをありがとうございます。

    ◆とし@黒猫さん
    NICEをサンキューです(#^.^#)

    ◆芝浦鉄親父さん
    nice をありがとうございます。

    ◆リュカさん
    オチはーきになりますよね~
    けど、ネタバレになるから書けません^^;

    ◆ma2ma2さん
    デビュー作で太宰治賞です。

    ◆りっとん2さん
    ナイスをありがとうございますww
    2025年07月02日 18:44
  • いっぷく

    興味深い内容ですね!柴田の偽装妊娠を通じて描かれる現実の厳しさ、そしてその中での彼女の成長が気になります。
    2025年07月02日 21:48
  • てんてん

    (# ̄  ̄)σ・・・Nice‼です♪
    2025年07月02日 21:59
  • skekhtehuacso

    オイラも職場で雑用ばっかりやらされています。
    妊娠したって嘘をついてみようかな。
    2025年07月02日 22:06
  • もぐ

    妊娠宣言をして周りが気を遣ってくれる場合ならいいですけれど、マタハラ、なんて場合もありますよね。
    少子化に対して危機感を訴えるだけで、まだまだ日本はそれを補える体制ができていないなぁと思います。
    興味深い題材の本ですね。
    2025年07月03日 00:47
  • HOTCOOL

    ◆いっぷくさん
    中々面白い発想の一冊でした。後半若干モヤモヤが残りましたが。

    ◆てんてんさん
    Nice‼ありがとうです♪

    ◆skekhtehuacsoさん
    おおー嘘ついてみましょう^^

    ◆もぐさん
    はい、興味深い本でした。いまの日本の現実がつまった本だと思います。
    2025年07月03日 03:55